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美浜消防署に聞きました


知っておきたい「防災」‘あれこれ’

 「地震、雷、火事、親爺」―。昔の人が世の中の恐いものを表現したベスト4です。親爺の権威はいささか低下したと言われる現代ですが、地震・火事の恐ろしさはいつの世も変わらぬもの、加えて「救急救命」と災害に関する仕事を一手に引き受けてくれる消防署、‘防災の拠点’美浜消防署を訪ねました。

JR京葉線・検見川浜駅に近く、美浜区役所に隣接した真砂五丁目に美浜消防署があります。ピッカピカに整備された消防車・救急車を脇目に2階に上がると、キビキビ立ち働く署員さんの中から「やぁ、いらっしゃい」と、予防課の三浦・板倉お二人の「消防司令さん」が迎えてくれ、早速質問攻めです。

Q:消防署のお仕事は、消防車での「消火」と救急車出動の「救命」は誰もが知っていますが、他にどのようなことをされていますか?

A:たしかに、すぐ思い浮かべるのは「警防」「救助」「救急」でしょう。でも、これらの仕事をやり遂げるために「出動要請に応える車両点検」「各種災害の知識習得と訓練」「火災の原因調査」「建物や危険物施設の検査」等、多岐に渡っているんですょ。

(なるほど、そう言えばそうだ)

Q:幕張西地区の昨年の火災・救急車出動の回数を教えて下さい。

A:救急車の出動は104件でした。内56%は急病です。現地への救急車到着は約6分です。消防車の出動は 11件でした。火災は1件で、他は誤報などの理由によるものでした。

 質問はこの後「消防署が取り組む防災活動」「救急車・消防車に119番の出動要請する際に注意すること」「救急車到着迄に出来れば行う措置」「日頃から心がける防火対策」「火災報知機の設置」「消火器の点検と廃棄方法」「地震発生時の対応」と続き、最後は「消防署からのお願い」と「署員さんの苦労話」までお聞きし、すべてに時間をかけて丁寧な説明を受けることができました。

「防火」「救命」「地震」「その他」の4回に分け、おって掲載します。

 最後に、次のような質問をしてみました。

Q:消防署に働く皆さんを、子供たちは‘格好いい〜’と思うでしょうし、年配者は「町火消し」の伝統である‘粋で意気に通じる仕事’と感じます。実際、お仕事されていてどう思われますか。

A:意気に感じて仕事する伝統は引き継いでいます。瞬時に対応措置を判断しなければいけない仕事でやり甲斐も誇りも持っています―。と、この時はキリッとした表情を見せてくれたお二人でした。

 「ちょっと覗いてみますか」、帰途受付の部屋に入れてもらいました。そこには事故発生時に瞬時に発生場所が識別できたり、指令センターからの指令・指示受信の機器で溢れています。一方、受付反対側の壁には管轄下の特大地図が貼ってあります。「昔はこの地図頼りに出動したものです」と感慨深げな三浦さんでした。

‘デジタルな機器とアナログな意気が融合して良い仕事ができるのかも…’と考えさせられてしまいました。

 署の裏手には、数mの高さに横に張られたロープを、若い消防士さんが跨ったりぶら下がって、腕力だけですばやく渡りきる訓練中でした。‘不断の努力を継続して初めて仕事ができる’ことを如実に見せてくれました。

 「こういう消防署のみなさんに災害から守ってもらっているんだな」と思う傍ら「何より災害を発生させないためには、ひとりひとりの防災への心構えが大切だな」と考えさせられた、美浜消防署訪問取材となりました。

 (次号からの防災記事‘乞うご期待’ですよ) 

2010年02月16日|投稿者:スタッフ|


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