1年でいちばんのどかな季節「春」—。新入学のちびっ子達の元気な声も、幕西地区に響き渡る季節でもあります。’ひねもすのたりのたりかな’そんなのんびりのどかな春だけに、ちょっとした油断が事件、事故、災害につながらないとも限りません。 「春に気をつけること」、美浜消防署・千葉西警察署に聞いてみました。
【美浜消防署に聞きました】
Q:「千葉市消防局」のホームページを見たら、平成23年に入ってから’火災による死者・負傷者が急増’と出ていました。幕張西地区では、そんな不幸な災害はなかったと思いますが、火災発生原因も含めて何で今年は死者・負傷者が多いと消防署は考えていますか?絶滅に向けて注意事項を住民のみなさんにアピールして下さい。
A: ・今年は例年になく乾燥注意報が続いたことにより、非常に火災が起こりやすい状態になっていたことが1つの原因と考えられ、更に今年は例年と比べ寒い日が続いたことで、火気の取扱いが頻ぱんになったり、ちょっとした不注意により火災に至ったものと考えられます。 普段から火の元には十分気をつけていただいていると思いますが、平成23年1月から2月現在まで、千葉市内において火災による死者は7名発生しています。 原因はさまざまですが、たばこやコンロの使用が原因の火災などもあり、普段から気をつけていると言われてしまうかもしれませんが、寝たばこをしないことや、コンロ使用中にその場を離れない、ストーブの近くに燃えやすいものを置かないなど、再度徹底していただければと思います。
Q:平成22年の幕張西地区での救急車、消防車の出動回数を教えて下さい。対前年比(救急車104・消防車11)どうだったんでしょう。幕西地区は高齢者の増加と、反比例するように新しいマンション建設により世帯数が増加している地区です。これらの傾向と救急車、消防車の出動回数は関係があったのでしょうか。とりわけ「独居老人」が不幸に遭われないために、地域全体で注意することはどんなことと消防署は考えていますか。
A: 昨年中の幕張西地区の災害出動件数は、救急出動件数105件・消防隊出動件数6件と救急件数は昨年の数値とあまり変動はありませんが、消防隊の出動件数が5件減ってきたということは、当地域に防災に対する意識が構築されつつあるのではないでしょうか、また、当地区で実施されている防火・防災訓練等の指導時に参加した住民をみても、各訓練に積極的に参加し、防災に対する意欲がうかがえます。 最後に、独居老人が不幸に遭わないための地域の取り組みとして、地域のなすべき事は、地域が新築マンション等の建設等で人と人とのつながり合いが気薄になってくると思われますので、今後は、地域福祉ネットワークの整備と併せ、自治会等で隣どうしが気軽に声をかけ、話しあえる環境を作ることが必要だと考えます。
Q:「住宅用火災警報器設置」は進んでいるのでしょうか。義務化されていますが’すぐ設置しなければ’の意識はまだまだ残念ながら希薄と思います。設置したことで’つけてて良かった’実例などをあげて、設置のメリットを教えて下さい。
A: ・総務省消防庁からの発表によりますと、住宅用火災警報器の設置率は千葉県で64.3%、千葉市で81.5%となっており、普及促進は進んでおりますが未だに設置されない方がいることも現実です。 美浜消防署では火災予防広報を含めて普及活動を行っております。 また、設置された警報器が作動したことにより未然に火災を防いだ事例も数多くあり、千葉市消防局ホームページ等に掲載されておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
Q:「春の火災予防運動」の期間はいつですか。今年のスローガンは?その他、5月迄に消防署が取り組む住民が参加できるイベントなどがあれば教えて下さい。
A: ・毎年、火災予防運動の実施期間は決まっていて、春は3月1日から3月7日まで、秋は11月9日から11月15日までとなっています。 平成22年度は『「消したかな」 あなたを守る 合言葉』を全国統一防火標語として、1年間を通して火災予防活動を行っています。 美浜区にお住まいの方が、参加して頂けるイベントの予定はありません。
【千葉西警察署に聞きました】
Q:平成22年から「移動交番」が月に2、3回「幕張西公民館脇」に開設されています。「幕張交番など既存の交番と同様の業務をされていると理解していますが、「少年問題」「独居老人問題」「女性相談」そして最近増えている「サイバー犯罪」などの相談にも対処していただけるのですか?
A:移動交番開設時には、既存の交番と同様の業務を実施してているので少年問題・独居老人問題・女性相談・サイバー犯罪等各種相談を受けます。
Q:今年の「春の交通安全週間」はいつですか?スローガンは?昨年はマリンスタジアムでイベントをされましたが、今年は?
A: ◎期間 5月11日から20日までの間 ◎スローガン ‘運転手さん 急いでいるのに ありがとう’ ◎マリンスタジアムを予定していますが、まだ検討中です。
Q:平成22年に幕張西地区で発生した事件・事故の件数と特徴を教えて下さい。高齢者の増加と世帯数の増加という幕張西地区だからの残念な事件・事故の実例はありましたか?とりわけ、「独居老人」を地域全体で見守るため、警察が指導されている事柄はありますか?
A:平成22年中の幕張西地区での犯罪発生件数は105件(暫定値)で、管内の発生件数の約2.7%を占めています。主な犯罪は自転車盗や車上ねらいなどですが、最近では国道14号線沿いの店舗や月極駐車場において、車上ねらい被害が増加しております。高齢者が被害となる特異な事件はありませんでしたが、地域におけるボランティア活動の中に、高齢者への声かけ運動やボランティア活動への参加の呼びかけ等を加え、地域ぐるみの見守り活動を広めていただきたいと思います。
Q:「ひったくり犯罪」が残念ながらワースト1になった千葉県です。千葉西署管内でも増加しているそうで、幕張西スポーツクラブは「移動交番」に勤務されているお巡りさんから’ひったくりに遭わない注意事項’を説明してもらいました。また、「振り込め詐欺」も相変わらずの状況と聞いています。特に、最近は「還付金詐欺」などが激増しているとも新聞・テレビ等で報道されています。絶滅を目指して、2つの犯罪に遭わない為の「注意事項」を再度アピールして下さい。
A:「ひったくり」被害防止のポイントは『バックは持つよりたすきがけ』、『自転車かごは防犯カバー』、『手荷物持つなら歩道側』、『バイクの音には振り向いて』です。 この4つのポイントをご家族やご近所に広めてください。 「振り込め詐欺」の最近の手口は、『千葉西警察署の○○ですが』や従来型の『俺だけど・・携帯電話が壊れた・・』など様々ですが、お金に関する電話は詐欺と思い、直ちに千葉西警察署へ相談ください。
Q:まもなく新学期、幕張西地区は新しいマンション建設などによる新入学児童が大変多い地区です。可愛い子供たちが交通事故など事件・事故に絶対に遭わせてはなりません。子供たちに注意する交通マナー、親達が注意すること、住民が協力すること等、警察はどのような注意、指導をされていますか?
A: 1 新入学児童の子供達には、各小学校において歩行教室、自転車教室を実施して交通安全の意識付けをしています。 2 歩行する子供は右側の歩道を歩く、道路を横断するときは横断歩道を利用する。信号機を守り、左右を見て安全を確かめて手を上げて渡りましょう。 3 自転車利用の子供達は、自転車安全利用五則を守りましょう。 (1)自転車は、車道が原則、歩道は例外 (2)車道は左側を通行 (3)歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行 (4)交通ルールを守る(飲酒運転・二人乗り・並進禁止。夜間はライトを点灯。交差点での信号厳守と一時停止・安全確認。) (5) 子供はヘルメットを着用 4 親達・住民が協力すること 子供さんの歩行中、自転車乗車中を見かけたら「車に気を付けて」と一声掛けてください。自転車運転中のルール無視がありましたら注意を呼び掛けてください。
2011年03月04日|投稿者:スタッフ|