震災に負けず、「京葉少年野球春季リーグ」開会式開催
「がんばろう 日本・がんばれ 野球少年」をスローガンに、京葉少年野球連盟主催・「第35回春季大会」兼「第33回くりくり少年野球選手権千葉地区予選会」(毎日新聞社主催)の開会式が、4月16日、新装なったQVCマリンフィールドで開催されました。56チーム、1200人の少年球児が大会関係者、お父さんお母さんに見守られながら入場行進、‘元気を千葉から全国へ届け’とみんなで開会式を成功させ、今大会の熱戦の火蓋が切られました。
QVCマリンフィールドの周辺は、3月11日に起こった「東日本大震災」による‘液状化被害’の後遺症が垣間見えます。でも、元気な少年達は‘いちにイチニ’と入場行進の練習に懸命な様子です。 球場内は、人工芝の鮮やかな緑が目に沁み「いいなぁ、お前達はこんな綺麗なところで試合ができるんだゾ」と、今日試合するチームの監督・コーチの声も飛び交う開会式前でした。
定刻9時に「がんばろう!日本」の横断幕を持った「新浦安ドリームスター」の8選手以下56チーム・1200人による入場行進が、磯辺高校吹奏楽部による軽快なマーチとともに開始されました。
バットと‘背比べ’をするような小さな大選手、‘大人顔負け’の背高のっぽの大選手、そして‘男の子に負けないわ’の女子大選手と入り混じった行進ですが、緊張半分とニコニコ顔半分の様子は、手拍子で応援するスタンドの皆さんと一体になっています。3番目に入場した「幕西ファイヤーズ」は、元気な掛け声にあわせて、全選手が息の合った立派な行進を見せてくれました。
全56チームが入場し、「東日本大震災」で被災された方たちに対し黙祷を行い、国家演奏の後黒澤・大会委員長の「開会の言葉」がありました。続いて臼井・連盟会長、福田・連盟理事長、来賓の毎日新聞そして千葉市教育委員会関係のみなさんは、いずれも「野球を通じて育んだ元気な心を全国に届け、素晴らしい千葉県と日本を作り上げるよう頑張ってほしい」との激励の挨拶となりました。
前大会Aゾーン優勝「磯辺シャークス」、Bゾーン優勝「高洲コンドルス」から優勝旗返還とレプリカ贈呈の後、「姉崎レジェンズ」主将・伊東宏也君が選手宣誓を行いました。
伊藤君は、スタジアムに響くような澄みとおった声で「監督やコーチに感謝しながら、震災に負けず野球が出来る喜びを感じながら、正々堂々とプレーします」と、今年の甲子園センバツ高校野球で有名になった選手宣誓にひけをとらない、参加者全員に感銘を与える宣誓をしてくれました。
今村・審判部長からの‘お願い’の後、「親子始球式」です。投手、捕手、打者とも「都賀ジャガーズ」の近藤親子がプレーしてくれましたが、‘プレーボール’の掛け声で投じられたボールは、打者のお母さんに‘ドスン’、少し緊張気味の選手・関係者の雰囲気も、一度に「ワッハッハ」と明るいものに変わりました。
入場行進から閉会までの1時間は‘アッ’と言う間に経過しました。マーチに合わせライト側に退場する少年球児の顔には、「よし、頑張るぞ」の心意気と、震災に負けず限りなく成長する逞しさを感じ取ることが出来た、素晴らしい開会式となりました。 <フォトギャラリー>
2011年04月19日|投稿者:スタッフ|