‘あなたも身につけよう 応急手当’との呼びかけで、12月2日「救急救命講習会」が千葉市社会福祉協議会幕張西地区部会とNPO法人幕張西スポーツクラブの共催により幕張西公民館で開かれました。‘救急車が到着するまでの救命措置の大切さ’を知った参加の皆さんは、「胸骨圧迫」「AEDの使用方法」を身につけるため、真剣に実技講習に取り組みました。
公民館講堂で行われた「講習会」には、社協の役員の方、一般参加の方、少年野球コーチの代表、M@WSの硬式テニスのメンバーと、バラエティーに溢れた参加となりました。
講習会開始にあたり、松本・社協部会長が「AEDは公民館にも設置されていて身近なものになっているが、いざという場合を考えると、操作などの講習は何度でも受けたほうが良いと思います。習うより慣れろで、今日の講習会を是非有意義なものにして下さい」と挨拶されました。
講習会の講師と実技指導は「美浜消防署」の小峰さんに務めていただきました、小峰さんは「119番して救急車が到着するまで7~8分かかる。到着以前の5分間に、心肺蘇生措置をすることが決定的に重要」な事をまず強調された後、指導に入りました。
今年の4月から施行された「新ガイドライン」に従い、人工呼吸は省き「胸骨圧迫」の段取りと方法が説明されました。順番は「倒れている人を発見→周囲の安全確認→呼びかけて意識の確認→周囲の人にAED持参と119番通報を依頼→倒れている人の全身を目視し動きがなければ気道確保→胸骨圧迫」し、AEDが着けば自動的にアナウンスされる順序で操作することになります。
4~5人に分かれ、実技研修に入りました。圧迫の深さは5cm程度、圧迫のテンポは1分間100回程度で 両手で胸骨圧迫を行いますから、人形相手と言え大変な運動量となります。参加の皆さんは額に汗して懸命な訓練で、約1時間はアッと言う間に経過しました。研修をしながら「発見」から「胸骨圧迫」までの順番を間違えてしまい、「いざ本番にぶつかったらもっと慌てるから、何回も研修を重ねる必要があるね」と、全員が実感しました。また、「6~7分間胸骨圧迫するのはひとりでは無理、協力者と交替で行なったほうが良いね」「慌てて救急車呼ぶこと忘れたらもっとひどい事態になるょ」―。一緒に受講した少年野球コーチとM@WSのテニスのスポーツマン同士の感想でした。
講習会終了にあたり結城・M@WS理事長は「今日の経験を是非家族、友人、知人に生かせて下さい。スポーツをすることは、あってはならないが心肺蘇生措置を含め、応急手当をする頻度も高いといえます。今後も研修会を開催する予定ですので、是非より多くの方たちの参加を希望します」と閉会の挨拶をしました。
受講者の皆さんは消防署から‘受講修了証’をいただき、「他人事と思っていたけど大変な事が分かりました」「貴重な体験を生かしたいと思います」と、感想を述べていました。 (渡邉 記)
2012年12月03日|投稿者:スタッフ|