‘つながる笑顔・ひろがる元気’―。「千葉県総合型地域スポーツクラブ連絡協議会」と「千葉県教育委員会」主催の第2回千葉県総合型地域スポーツクラブ交流大会「スポネットちば2013」が、10月5日に千葉県総合スポーツセンターで開かれました。参加の県下29クラブの選手の皆さんは、肌寒く感じる雨に負けずに頑張り、交流の‘輪’と‘和’を大きく広げてくれました。
「雨やんでほしいねぇ」―。あいにくの降りを心配しながら、集合場所に集まる参加の皆さんの顔色はどなたもつややか。「あっ、しばらく」の声も聞こえ、受付をすませ体育館内へ入り、開会式の始まりです。
藤井・連協監事の司会で始まった開会式は、高梨・連協副会長の開会の言葉に続き、主催者を代表し田淵・連協会長が「県下に総合型地域スポーツクラブは71を数えるまでになりました。クラブの趣旨は‘死ぬまで元気でいよう’‘介護保険の世話にはならぬようにしよう’ということだと思っています。雨降りですが1日楽しんで下さい」とユーモアを交えながらポイントをついた挨拶をされました。同じく教育庁体育課・小林副課長は「今日のイベント成功の為尽力された皆様に敬意を表します。‘スポーツ立県千葉の月間関連イベント’と今日の大会を位置づけていますが、笑顔溢れる爽やかなプレーを期待します」と選手を激励しました。来賓挨拶、救護班・トレーナーの紹介に続き、今回もスポーツドリンクを提供いただいた大塚製薬の山崎さんが「涼しくてもスポーツすると熱中症は起こります。始める前の水分摂取が大事です」と注意してくれました。フロアーに座った選手の皆さんを通して、体育館2階には「千葉県スポーツ交流大会」の旗がズラ~リと見受けます。
小野・連協副会長の「諸注意」を受け、笈田・連協理事の閉会の言葉で‘次は何だ’と思う間もなく、交替した司会の小林・連協理事の「スペシャルゲストの登場です」の紹介で舞台脇から県のマスコットキャラクターの「チーバくん」が出てきました。小林さんとのかけあいでは、今日一日参加選手の‘おもてなし’のお役目だそう、そのチーバくんと一緒に、全員で準備体操が始まりました。
「健康体操」の主管クラブ「薬園台みんなのクラブ」の指導で行う体操は、ユニークそのもの、リズムに合わせて拍手とか、参加者をたぬき・リスチームに分けての体操、バラバラになってしまう指折り体操ー。いつの間にか引き込まれて大声で‘ファイト’で〆となり、参加選手は主管クラブの先導で各会場に向かいました。レポーターは各会場をチョッピリづつ覗いてみました。
グラウンド・ゴルフ (サッカー・ラグビー場)=主管:袖ヶ浦連絡協議会
会場の芝は雨に洗われて目にも鮮やかで、40分1ラウンド、合計4ラウンドは「雨を除けば最高」の環境です。やや水を含んだ芝の影響か、ボールが転がり難いようですが、そこは各クラブの名人揃い、ピタリピタリとホールに寄せる150人を超す参加の皆さんでした。男性が小嶋忠義さん(習志野イースタンスポーツクラブ)、女性は田中昭代さん(四街道SSC)が優勝を勝ち取りました。
ウォーキング (体育館周辺)=主管:ちばてんだいSV
‘雨にも負けず’でキチンと体育館前でストレッチしてから‘ユータロウ君’を先頭にスタート、中味を少々変更し体育館周辺をウォーキングしてから2度めのリーダー交代しての体操、そしてまたスタートと、シニアとお見受けした方たちの、身体の柔らかさが目に付いた、バラエティーに富んだスポーツ「歩きっこ」となりました。
卓 球 (スポーツ科学センター4F)=主管:大穴スポーツクラブ
9ブロックに別れ、各5試合の総当りリーグ戦をミックスダブルス3セットマッチで行います。‘我こそブロック優勝’をめざす100名の皆さんは、肌寒い陽気とまるで関係ない大汗かいての奮闘ぶりでした。ブロックごとの優勝は鈴木・岩井(富来田フレンド)、原田・大日方(八木が谷SC)、中島・浦(市川スポーツガーデン塩浜)、吉成・吉成(八木が谷SC)、蜂須賀・庄司(のだスポレク)、伊藤・鵜澤(のさかSC)、加瀬・中村(のさかSC)、雨宮・北村(八木が谷SC)、永澤・伯ケ部(富来田フレンド)の9ペアに決定しました。
ユニカール (体育館)=主管:習志野イースタンスポーツクラブ
4面設置された競技用カーペットの上を気持ちよくストーンが走ります。スウェーデンで生まれた‘シーズンオフのカーリング’のこのスポーツ、投げるストーンは重そうです。‘このおばさん大丈夫?’と思うと大間違い、対戦相手のストーンを弾き飛ばしながら、ど真ん中にピタリとおさまるナイススローには‘恐れ入りました’です。各コートごとに優勝チームを決めた結果、「習志野イースタンクラブE」「のさかスポーツクラブB」「習志野イースタンクラブG」「牧の原スポーツクラブD」が1位となりました。
健康体操 (体育館)=主管:薬園台みんなのクラブ
第二会場は「スポーツ科学センター」ですが、メインの体育館もいっぱいの参加。「つまり体操するだけでしょ?」は、聞くと見るとは大違いでした。参加の皆さんの体力を動きながら測定し、その後レベルを考えた体操に入るというものでした。大変人気があったようで、閉会時間近くまで熱心に身体を動かし続けました。
ソフトバレー(体育館)=主管:習志野ベイサイドスポーツクラブ
「あれっ、同じクラブに見えちゃうよ」―。6面のコートで戦う選手のユニフォームは黒色が圧倒的です。それだけに動きも精悍な選手の皆さんです。とりわけ中学生選手の参加が、今年の特徴でした。1チーム4名で、男性は2名まで入れるルールですが、掛け声、歓声は女性の声がはるかに多く、やはり‘千葉のおんなは強い’のでしょう、各チームとも主導権は女性が握っているようにお見受けしました。3桁に近い参加の皆さんを数える人気種目でした。各ブロックごとの栄冠は、Aブロックは「習志野ベイサイドスポーツクラブ」、Bブロックは「のだスポレクファミリークラブ」、Cブロックは「大穴スポーツクラブA」にそれぞれ輝きました。
硬式テニス(テニス場)=主管:幕張西スポーツクラブ
雨だけに不参加ペアが出る懸念がありましたが、さすが‘天台でプレー’をめざす面々で全員参加。雨をついて8面のオムニコートで試合開始です。午前は5チームごと総当りの順位戦、午後は午前の試合結果で各順位ごとのトーナメント戦です。アスリート並みの選手もいる傍ら、ひたすらプレーを楽しむシニアプレーヤーも一緒は、大会の特徴を象徴するようでした。幕張西スポーツクラブの宇津木良一・平幹子組が、昨年に続く連覇の強豪ぶりを見せてくれました。
大会は、種目ごとに午後3時過ぎに閉会式を行いました。成績発表の種目には全員で拍手、主管クラブからの講評と参加のお礼の挨拶を受けて「来年も会いましょう」と、今日出来たお友達と挨拶して終わりました。
今回の参加は選手・役員含め600名でした。主催の連絡協議会、教育委員会とも1000名を超える大会を目指しています。友情と交流の「輪」を広げ深めるために、次回はひとりがひとりを誘って、そして1クラブでも多く参加しょうではありませんか。 (幕張西スポーツクラブ 渡邉記)
2013年10月08日|投稿者:スタッフ|