「立冬」を前日に迎えた11月8日と9日の両日、幕張西地区の〝文化の祭典〟「第34回文化祭」(主催:幕張西公民館サークル連絡協議会、後援:千葉市教育委員会)が幕張西公民館で開催されました。暦の通り寒さの到来を感じる季節となりましたが、館内はほのぼのとした暖かさに溢れ、参加の皆さんはひとりひとりが紡いだお祭りを楽しまれました。

初日の8日、定刻10時前に行われた開会式で、木村・サークル連絡協議会会長、山下・幕張西公民館長から参加の皆さんへ、日頃の協力と参加へ感謝と共に「各クラブ1年間の成果を十分に楽しんでください」との挨拶を受けて文化祭の開幕です。木村会長は休む間もなく来客者への挨拶回り、山下館長はカメラを抱え次々に記念写真を撮る忙しさです。
48のサークルが参加する「文化祭」、例年のことと言え館内は文字通り〝大賑わい〟。ロビー、会議室、和室2の「展示の部」では、レザークラフト、パッチワーク、習字、手編み、絵画、写真―等々の〝作品の展示〟と、囲碁、バレー、体操、写真等〝活動の様子〟が掲示され、回を重ねる度に各サークルの活動の充実さに感心させられます。当地区在住の外国籍の方でしょうか、きっと一生懸命に習ったのでしょう、「渡る世間に鬼はない」と書かれた習字が印象的で〝そう、幕西に鬼はいないよ〟と思わせてくれます。
今年もテラスでは「オリーブハウス」が特別参加で店開きしてくれました。陶工芸室での作品展示と即売では〝これを目当て〟でしょうか、開会式直後からお客様が詰めかけます。調理講習室の「喫茶の部」でも、8日はお菓子と飲み物、9日にはいろどりご飯と趣を変えながら、〝一息つく〟場所を提供してくれます。
和室1の「お茶席」も、ふたつの会が日にちを分け合いお抹茶とお菓子、玉露の味と香りを楽しむ〝しっとりとした秋を楽しむ〟風情を見せてくれます。そして、会場のあちらでもこちらでも話に花が咲き、地域の「和」が広がっていきます。
開会式の行われた講堂は、すぐお化粧直しをして「発表の部」に変身、ストレッチ体操に始まり、太極拳、ソシアルダンス、女性合唱団「野ばら」、そして9日にはお琴、バレー、詩吟―。バラエティーに溢れた各サークルの1年間の成果が発表されました。リポーターは8日の開会式直後に参加拝見しましたが、続々と見に来られるお客さんは途絶える様子がまったくありません。お茶席の係りの方でしょうか、落ち着いた和服を召された方と、ストレッチ体操に参加のトレーニング姿と対照的な女性が一緒にお話されているのを見て、「本当に地域に定着しているのだな」「新しく、若い住民が増えている幕張西地区、もっともっと盛り上がってほしいな」と思わせていただいた第34回の文化祭でした。(渡邉 記)
2014年11月09日|投稿者:スタッフ|