11月15日、第30地区町内自治会連絡協議会(以下:連協)主催の「地区防災訓練」が幕張西小学校で開かれました。連協役員、消防団、各自治会から参加の皆さんは、晩秋の肌寒い陽気を吹き飛ばすように、元気に訓練に取り組まれました。
「千葉市消防団第18分団3部」の消防車とテントが設営された校庭に、「防災」の字を染め抜いた旗を先頭に、ヘルメットやビブス、パトロールベストを着用した各自治会から参加の皆さんが整列、10時から開会式が行われました。真剣な顔をしたヘルメットをかぶった小学生のお友達が目につきます。
臼田・連協会長が「今日は訓練です。災害は忘れたころにやってくると言いますが、訓練も忘れてはいけないこと、頑張って取り組みましょう」と主催者挨拶をされ、訓練場所を提供された中島・幕西小校長から「訓練による繋がりが、防災に対する繋がりになるよう望みます」との挨拶を受けました。
駆けつけた多くの来賓のかたからも挨拶を受けましたが、田嶋・衆院議員が「東日本大震災後、現地に何度も足を運ぶたび〝災害は想定外の所・規模で発生する〟ことを痛感した。幕西地区も海抜3.5m、一生懸命訓練してください」との指摘が印象的でした。
今日の訓練は、「震度6の地震が発生、3mの津波襲来」の想定で行うことの説明の後、屋上への避難訓練から開始となりました。〝直ちに避難してください〟の模擬放送は迫力があり、参加全員が屋上へ―。年配者が多い為俊敏とは言えませんが、毎回手際の良さが増していると感じます。
30分弱で避難訓練を終了、校庭で行われる各種訓練にそれぞれ体験参加します。自治会ごとに「給湯」、「救急食」などのコーナーを設営、皆さんが続々覗きこみます。
「AED訓練」、担架をつかった「救護訓練」、「携帯トイレ設営訓練」など救護訓練コーナーは消防団の皆さんの担当。体験参加の方達が多人数の為、入れ代わり立ち代わりで複数回の説明と実技指導は本当にご苦労様です。
一回り体験訓練を終わった皆さんは、「防災食配布」のコーナーに長い列を作ります。「安心米」と「梅粥」が配られ、お湯を入れて〝まだ芯がある〟〝緊急の時だ、食えればいいんだ〟と、ぱくつきながらも談笑の輪が広がりました。
これだけの規模の「地区防災訓練」が行われるのは千葉市内でも少ないとのこと、訓練後のお仲間同士の触れ合いの「絆」を深めることも、いざという際の「自助・共助」の基本になるかも知れないと思えた「地区防災訓練」でした。 (渡邉 記)
2014年11月15日|投稿者:スタッフ|