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幕西公民館主催「認知症講演会」が開かれました。


〝認知症を学び、地域で支えましょう〟―。8月29日、幕張西公民館講堂で、同公民館主催、千葉市社会福祉協議会幕張西地区部会共催の「認知症サポーター養成講座」が開かれました。会場は満員で資料が不足するほどの盛況、参加の皆さんの関心の高さが示され、充実した講演会になりました。

社会福祉協議会・松本部会長の司会、木川幕西公民館長の挨拶を受け、千葉市あんしんケアセンター磯辺の社会福祉士・東村さん、看護師・佐藤さんのおふたりによる講座が始まりました。

前半は、「認知症は脳の病気」で〝誰もが起こりうる〟可能性があることを説明しながら、「原因」「症状」「受診と治療」「予防」など、認知症の基本について講師のお二人が説明されました。幕西地区は、1・2・3丁目の高齢化率が美浜区でも高く、認知症の人へ地域ぐるみの支援の大切さが強調され「驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけない」の「3つの〝ない〟が重要」の指摘に、他人事でなく、「そうですねぇ」と皆さん頷かれます。

休憩を挟み、後半は「どう認知症の方に接し、対応するか」について、講師のお二人が寸劇風にテーマを出して、皆で考える進行となりました。「卵を冷蔵庫に入り切れないほど買ったお母さんにどう接しますか」「病院に行きたがらない親にどのように説得しますか」「ゴミを投げ入れる認知症と思える隣人に、どう近づいたら良いでしょう」―。具体的で、どこにでも起こるような問題を参加者同士で〝どうすべきか〟話し合い、考え合います。対応の方法はたくさんあっても〝さりげなく、自然に接する〟ことが何よりとの基本が理解できました。同時に、認知症の予防の為には脳の活性化を図り、刺激のある生活を送りながらバランスよい食生活、適当な有酸素運動が何より大切なようです。

お話の最後に「もしかして認知症?」と思ったら、かかりつけのお医者や「千葉市あんしんケアセンター」に早期に相談してくださいと東村さんが結ばれ講演会は終了しました。

認知症介護をされるご家族の気持ちも考え、どのように応援するか〝何といっても本物の地域の絆が必要なんだな〟と「受講証明」のオレンジリングを頂きながら実感した講演会でした。(渡邉 記)


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