幕張西中学校区青少年育成委員会と幕張西公民館が共催する小学生対象の「民芸教室」が、8月16日、幕張西公民館で開かれました。今回のテーマは‘うどんづくり’、27人参加の「チビッ子職人」は、‘大切な食べ物を自分の手で作る’という素晴らしい経験に汗を流し、素晴らしい夏休みの思い出となりました。

会場の講堂には、役員のご尽力で「平台」「丸棒」「包丁」と材料の「小麦粉」「塩」などが4台用意されて、男の子7人を含む「チビッ子職人」を待ちます。
菅野健全育成福祉部長から「おいしいうどん作るの楽しみだね、使う火などに気をつけてください」とのお話があり、近藤会長は「お早うございます。あれっ、みんな声小さいな、それでは力の入ったうどんは作れない。もういちど挨拶してみよう」と元気づける挨拶をした後、‘うどん作り講師’に大変身されました。
3班に分かれた27人は、全員エプロンとスカーフ着用の一丁前スタイルですが、「塩水作って」「粉と混ぜて」との指示にも、積極的に取り組む子とモジモジする子など様々です。「皆で作ろうね」と班全員で一枚の素材に取り組みます。‘こねる’のが上手な4年生の湯浅ももかちゃん、「うどん踏み」は、体重の軽いチビッ子職人 は聊か苦手だったかな?丸棒を使っての‘打つ’作業にかかった頃には、柴田、藤代の男の子コンビが‘負けてたまるか’と頑張るように、おそるおそるだった子供達も元気になりました。
一枚目が出来たら、各班二枚目にかかります。物覚えの良い小学生達は、一枚目とは手つきも目つきも違い生き生きしたものになりました。「うどん踏み」に当初はオズオズしていた皆は、二枚目は「私の番よ」と列を作るほどです。「お母さんの腰を揉んであげるように踏んでごらん」と言われた、最年少参加の一年生大塚のぞむ君、急に飛び上がったり、跳ねたりし始めました。「そうやって腰揉んであげているんだ」と大笑いです。
ここで「熟成」させるために1時間の‘寝かせタイム’をとります。その間、和室で「絵本の読み聞かせ」の大サービスです。休憩時間中、近藤会長が見事に一枚打ち上げました。あまりの手つきの鮮やかさに、子供達はポカ~ンとし「あのおじさん、うどん屋さんですか?」と聞かれ、またまた笑いの輪が広がりました。
お昼前、熟成させた素材を二度目の「うどん踏み」をしてから、いよいよ「打ち作業」です。なかなか均一に伸ばし広げるのは難しいようですが、9人で力合わせて努力した成果で、さしものウドン君も立派に3班とも打てたようです。
最後の「切り」作業、包丁使うのさえ少ない「チビッ子職人」には‘押し切り’と言われても悪戦苦闘の連続、太さがバラバラは已むをえません。
「お腹すいたぁ」、「茹でるのしてみたい」と調理講習室に駆け込むお友達、どうやら半分位は‘つまみ食い’がお目当てのようで、茹で上がったウドンを齧って親指立てて「グッド!!」―。
午後1時過ぎ、役員のオバサンたちが茹でてくださる間に、皆で会場を‘お片づけ’、朝とこんなに変わると驚くほど皆の顔は輝いています。
会議室でお待ちかねの試食会、‘いただきまぁ~す’と一斉にモグモグ。残念ながら1本づつが太いのでツルツルというわけにいきませんが、初めて作ったうどんの味は、どの「チビッ子職人」にとっても特別なものだったようで、‘おいしいよ’の声が飛び交いました。
包丁で怪我させないよう、火で火傷させぬよう役員の皆さんは大変な気の使われ方でしたが、子供達はそれに十分こたえる経験を積んで、素晴らしい夏休みの思い出となった「うどんづくり教室」でした。 (渡邉 記)
2011年08月17日|投稿者:スタッフ|